不思議食品「お酢」

世の中には、どうしてこれを口に入れようと思ったのか?と不思議になる食品がたくさんあります。
こんにゃくなどは、コンニャクイモをそのまま食べると口がチクチクして痛いから、すりつぶして、アルカリ処理してから、こんにゃくとして食べています。
どうして食べるのをあきらめなかったのか、感心します。

お酢にしても、そんな不思議な食品です。

ほぼ、お酒と同時期に作られるようになったようですが、フランスではワインを造るブドウから、日本では清酒を造るお米から、お酢が作られています。
お酒は呑んだあとの向精神効果などもあるため、飲むようになったのはわかるのですが、普通、お酒が酸っぱくなったら捨てますよね?
ところがなぜかその酸っぱいお酒が調味料として使われるようになったのは不思議です。
昔からお酒を入れる調理法があったのはどうかは定かでないですが、もしかしたら、料理にお酒を入れたつもりが、古くなってお酢になっていた… それが意外にもおいしくて普及した… なんていうことなのかもしれません。

今、世の中には、穀物酢や果実酢、醸造酢など、いろんな種類のお酢がありますが、やはり一番すきなのは穀物酢。
食にこだわる日本らしく、二倍酢三杯酢、酢味噌、梅酢すし酢など、酢を合わせ調味料として使う方法がたくさんあります。
酢シメなども料理ではよく見かけます。

近年ではお酢を摂取することによる健康効果も多く見られるため、積極的に食にお酢を取り入れていきたいですね。