今の時代にぴったりの洗剤、人と自然に優しい「石けん」

私達の生活に欠かせない洗剤。
主婦の方は、台所仕事、お洗濯やお掃除などで一日に何度も使っていますよね。
市販の合成洗剤は優れた洗浄力を持っていますが、それだけにお肌への刺激が強く、手荒れや湿疹に悩まされる方が少なくありません。

そこで今、お肌にも環境にも優しい洗剤として、「石けん」が注目されています。
石けんとは、動植物の油とアルカリを煮て作られる、天然の界面活性剤です。
界面活性剤とは、水と油を混ぜ合わせ、それによって汚れを落とす働きのある成分のことです。
合成洗剤は、この界面活性剤が化学薬品で作られており、それが肌荒れの原因になり、また、排水が川や海を汚していると言われています。

石けんはお肌に良いだけではなく、排水の生分解性にも優れています。
排水として流れた石けんは水と二酸化炭素に分解され、石けんカスは微生物の栄養になります。そして、お魚がその微生物を食べ、命の連鎖を妨げません。
石けんは、人間を含めた動植物すべての環を壊さない、今の時代にぴったりの洗剤なのです。

石けんを使う際のポイントとしては、しっかり溶かして、泡立てて使うことです。
泡立つだけの石けんの量でなければせっかくの洗浄力を発揮できず、石けんカスの原因にもなってしまいます。特に、お洗濯で使う際は、初めは熱めのお湯を使うなどして、まずしっかり石けんを溶かして下さいね。
面倒な場合は、液体の石鹸を使うという手もあります。

また、もっと洗浄力が欲しい!という時は、助剤として炭酸塩、セスキ炭酸ナトリウム、重層などを加えてみるのをおススメします。それぞれに得意分野がありますので、使い分けると良いですね。

お肌にも環境にも優しい石けんで、楽しい生活を送って下さいね。