(産地見学)生命あふれる田んぼのお米の産地に行って参りました。その3

その3
生命あふれる田んぼのお米の生産者 小野寺さんを訪問しました。

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行って良かったと心から思う生産者訪問となりました。

(株)スカイフードさんにご案内いただき関東の自然食品店さんと7月7日に一泊二日で「生命あふれる田んぼのお米」の産地宮城県大崎市田尻郡に行って参りました。

「生命あふれる田んぼのお米」が美味しい理由(ワケ)

3 精米技術

美味しいお米は、恵まれた土壌と育て方によって非常に左右されます。また、収穫後においては、保管状況をはじめ、なんと言っても「精米の仕方」が大きなポイントとなります。

「生命あふれる田んぼのお米」は玄米、胚芽米、白米と3種類ありますが、胚芽米、白米は精米器を通します。その精米器は、小野寺さんが、研究に研究を重ねたオリジナルの新型精米器であります。

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お米は炊くとき以外に熱を与えてはいけません。一般的に、精米器は、機械であるが故、動かすと発熱します。特にお米を精米する際、振動させ糠を落としていくのですが、ずばりその振動部分が一番熱を持ってしまっているのです。

小野寺さんのオリジナル精米器は、全くと言っていいほど、お米に熱を与えることなく精米することが出来ます。当然、お米は新鮮な状態のまま、精米され、袋つめされていきます。この精米器を使えば、極端な話、他のお米でもいくらか美味しくなるそうです。

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小野寺さんの精米所には、3台のオリジナル精米器があります。その中でひときわ目立つ大型の精米器があります。その精米器こそ、最新型の胚芽米専用の精米器です。この精米器が超高性能で、まさに、技術の結晶といえる代物です。

この精米器で精米される胚芽米は、胚芽部分を、90%近く残し、糠部分を落とすことが出来るのです。ようするに、胚芽が持つ玄米の栄養を兼ね備えながらも、白米の食感で美味しく食べられるお米が、出来たと言うことです。
この胚芽米は、精米器を6回通り、1回1回やさしく精米されていきます。詳しい技術的な事は、わかりませんが、とにかく貴重な胚芽を残しつつ糠を取り除くのです。

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お米は、諸々の条件が重なり合い美味しくなります。様々なご苦労を抱えている小野寺さんに、「小野寺さんにとって、生き甲斐とは何ですか」という問いに「皆さんに美味しいお米を食べていただくことです」というお応えをいただきました。

 私も様々な生産者の方を訪問しお話しさせていただいております。その度に思う事が、美味しい作物は生産者の方々の熱い思いや優しさによって出来ると言うことです。「生命あふれる田んぼのお米」も小野寺さんの熱き思いと優しさで育てられていました。末永くこのお米がたくさんの方に食べていただくことを祈ります。心から感謝申し上げたいと思います。