マクロビの実践方法と秋のマクロビのやり方について

マクロビというのは非常に体調が良くなる健康食としても知られており、特に女性は美容と健康のために実践している方も多くおられます。マクロビオテックには大きな原則が2つあり、1つは一物全体という考え方であり、これは食材を残すことなく全て食べるという概念から成り立っています。

もう一つの考え方は、身土不二を行うという実践方法です。当たり前の話ではあるのですが、身近な食材を摂取するということが人間にとって理想的な食生活でもあります。遠く離れた地域の食材を選ぶよりは、地場野菜などを摂取した方が体に良いという部分もありますし、身近にある野菜などは、気候の関係上収穫されるものが決まっているので、その分季節の変わり目などの材質にも合いやすいのです。

さらに、マクロビを実践させるにあたり、必ず行わなければならないことがあります。必ず陰陽のバランスをとることが必要となってきます。元々漢方を処方行われる際にも、陰陽のバランスが重視されることがあります。体が陽に傾いていれば、陰を含む食材を摂取したほうが体のバランスが整えられますし、逆に陰が強い人が食材を選ぶ際は陽の気質を持つ食材を選んだ方が、健康な体を保つことができます。

■具体的に避けたい食材等について

マクロビを行う際に気をつけたいのが食材にこだわるということです。例えば農薬がたくさん使われている野菜を食べていると、体の中にそのまま毒性の高い薬品が吸収されてしまうことになります。繰り返しこれが行われていると、体調が悪くなることも避けられません。こうならない為にも有機野菜など、薬品を使わないなるべく体に良い食材を選ぶということが必要になってくるのです。

マクロビの考え方では、肉はあまり使わないということも重視されています。食べ過ぎてしまうと体に負担をかけるとも言われていますし、従来の食物というのは自然のありのままに旺盛に育つものでもありますが、肉というのはまるで詰め込まれた小箱の中で飼育されているので、健康状態は決して良くありません。さらに、病気などに感染させない為にワクチンなどを注射していることもあります。

このように飼育された肉類というのは、農薬が使われた野菜のように悪い物を体の中に取り込んでしまうこともあるのです。ただし、肉にはビタミンB6が含まれていますから少量の摂取は許されています。野菜や海藻類を中心にマクロビという食生活が行われるのですが、タンパク質源をどこから摂取したら良いのかと迷ってしまうことでしょう。マクロビオテックでは、従来の考え方とは全く異なり主に大豆類や豆類などを摂取することが多くなります。

■牛乳も過剰に摂取せず精製された食材を使わない

普段摂取しているご飯や砂糖にも着目しなければなりません。精白米は糖質量が非常に多くバランスを欠いている食品でもあります。加工の工程でお米から失われてしまう栄養源が多すぎるのです。ですから、マクロビを実践するにあたり玄米を利用する場合もありますし、16穀米などを利用するのも良い方法です。他にもパスタやラーメン、パンなどの食品も全粒粉のみの食品を摂取するということがポイントとなっています。

乳製品もあまり多く摂取してしすぎてはいけません。体にかかってしまう負担がとても大きくなってしまうからです。カルシウムも海藻類に多く含まれていることがありますし、混合する食物にマグネシウムが含まれていれば、効率よくカルシウムも吸収することができます。以前は牛乳だけを飲んでいればカルシウム補われるとも言われていましたが、牛乳自体はカルシウムとマグネシウムのバランスが非常に悪く、それほどカルシウムを多く摂取できるわけでもありません。

■マクロビはさほど制限は無いが季節に敏感になる事も必要

ナッツ類や果物といった食べ物も全体の10%程度摂取していうことになっていますから、全くおやつなどの間食を食べられないというわけではなく、上手にマクロビを実践することができるのです。最近では全粒粉を使ったお菓子なども販売されていますし、こういったものをうまく活用すればマクロビの実践でストレスを感じる事はなくなります。

さらに、注意したいのがマクロビ行う際に季節に着目すると言うことです。例えばナスやキュウリ、トマトなどの食材は体を冷やす作用があります。陰の強い人がこういった食材を摂取し続けると、より陰の方向に傾いてしまう可能性もあるのです。逆に、大根やごぼう、ニンジンなどの根菜類などは身体を温める作用があります。

野菜の摂取の仕方で覚えておきたいのは、その季節に採れる野菜というのは暑い時期には体を冷ます食材が収穫され、逆に寒い時期には体を温めてくれる食材が収穫されるという点です。これを覚えておけば、マクロビを実践する際にとても役立ちます。また、普段から体が冷えがちな女性などは、なるべく体を温める素材を1年中摂取することで体質が改善します。

このように、食品の素材ひとつひとつになるべく配慮しながら実践するのがマクロビの食生活でもあるのです。一見とても難しいように思うのですが、ベジタリアンとは全く違い、食品が限られているわけでもありませんし、マクロビを実践するにあたり今まで気づかこともなかった食品の調理方法に巡り会う可能性もあります。

■季節・秋のマクロビの実践方法

季節によってもマクロビの実践をというのは全く変わってしまうのですが、最近は地球温暖化に伴い外気温も割と高めことも多くなっています。気温が高い時期には陰を多く含む野菜などを取り入れた方が健康に良いですし、逆に急に肌寒く感じてしまった時には陽の野菜などを取り入れるように工夫しなければなりません。秋というのは気温の入れ替えが非常に激しく、体調崩してしまう方も非常に多くおられます。

だからこそ、マクロビの食事方法でうまく体調を管理することが必要にもなってくるのです。この頃から秋に収穫される食材が非常に多くなってきます。例えばかぼちゃなども収穫されるのです。ハロウィンは定番の行事となっていますが、秋に収穫されるかぼちゃを食卓に載せれば、ある程度健康管理もうまくいきます。さらに、野菜類などは1年中出回っているのですが、フルーツは季節によって全く収穫されるものが違ってきます。

葡萄や梨などの食材もいわゆる秋のマクロビを実践するにあたりとても良い食材でもあります。そのまま食べても体に良い効果を発揮してくれますが、特に梨は便秘などを解消してくれる効果もありますし、調理をする際の味付けに梨を使うことができます。さらに、栄養バランスが非常に整っており、秋の時期限定で収穫される栗も秋のマクロビには適している食材なのです。

そのまま食べても効果的ではあるのですが、栗を入れた炊き込みご飯を作ると栄養バランスもさらに整います。最近では完全に精製されないお米もありますから、こういった種類のお米を合わせて炊き込みご飯をすると、秋の食材の美味しさを楽しみながら容易にマクロビを実践することができるのです。さらに秋といえばキノコが収穫される季節でもあります。

ノンカロリーでありながら様々な要素が含まれているのがキノコ類の魅力でもあります。炒め物や煮物、炊き込みご飯などすべての調理方法にキノコはマッチしていますし、その香りの良さで食欲も湧きます。また、オクラなどもこの時期に非常に多く収穫されるので、味噌汁やサラダなどに入れると効果的です。まさに実りの秋とも言う位に、マクロビを実践しやすい食材が秋には収穫されます。このような食材をうまく利用し健康的な食生活を送ることが重要です。