玄米を取り入れるメリットとは

「さぁ、今からマクロビオティックを始めましょう!」と言われたら、あなたは何から始めますか?
ゼロからマクロビオティックを始めようとすると、揃えなければいけない食材がたくさんあって大変ですよね。
その中でも多くの方が真っ先に取り組むのが、今まで食べていた白米を玄米に変えることだと思います。

マクロビオティックといえば玄米!というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。
では何故、マクロビオティックでは玄米を食べるのでしょう。
意外とこう聞かれると答えにくいものですね。とりあえず、何となく体に良さそう、というイメージしかないのではないのでしょうか。
玄米ご飯が体に良いのは間違いありません。しかし、もう少し詳しく玄米の良さについて知って頂けたらな、と思います。

まず、玄米は、白米の約5倍も食物繊維が含まれています。食物繊維は腸内環境を整え、お通じを助けてくれます。便秘の方には嬉しい効果ですね。
また、フィチンという成分も含まれており、これは食品添加物などの私たちに有害な毒素を排出してくれる作用があります。
このように、玄米は食物繊維と合わせて素晴らしいデトックス効果を持っているのです。
整った腸内環境は、美肌に役立ち、病気を防いでくれます。玄米を食べることで様々な健康・美容効果を得ることができるのです。

しかし、普段なら私たちに嬉しい効果をもたらしてくれる玄米ですが、悪い面もあります。
まず、白米に比べると消化しにくいことが挙げられます。病気のときやお腹の調子が悪いときには玄米は適していません。
また、先ほど挙げたフィチンはミネラルと結合しやすく、体に必要なミネラルも救出して体外に出してしまう、とも言われています。普段から貧血に悩まされている方は玄米の食べ過ぎにに注意する必要もあります。
玄米のメリットとデメリットはちょうど表裏の関係で成り立っています。
健康体では玄米の良い効果を十分に得ることができますが、お腹の調子が良くないときなどはかえって調子を悪くしてしまうかもしれません。

マクロビオティックは体に良いものではありますが、無理をしては続け辛くなってしまいます。
適宜に自分の体調と相談しながら、食べ物から自分の体に必要な栄養を頂きましょう。