食べ物の背景から健康を考える

近ごろ、健康に関心を持つ人が増えてきて自然食品やオーガニックなどといった言葉をよく耳にするようになりました。
自然食品と聞くと、なんとなく体に良さそうなのはわかりますが、具体的にどういいのかはわからないと言う人も多いと思います。
自然食品は確かに体に良さそうだけど値段が高いし、味も大きく変わる訳じゃないから普通に売ってる安い食べ物でもいいや、と思っている方も多いと思います。

そもそも、自然食品は無農薬、減農薬、化学肥料を使わずに育てられた野菜などの食材を原料にしたり、遺伝子組み換えされた食材を使わない、食品添加物を入れない、というようにして作られる食品ですよね。
要はより自然のままに作られた食品です。
逆に自然食品でない食品は農薬を使い、化学肥料を使い、食品添加物を入れるなどして加工された食品です。
食品添加物には体に良くない成分を含むものもたくさんあります。
自然のままでもちゃんと食品は作られるし、体にも良いのに何故わざわざ体に害のある添加物などを入れるのかと言えば、添加物を入れると品質を長く保てる、良い香りや色で美味しそうに見える、など消費者のニーズに応える為です。
そして生産性を上げて利益を出すためです。
一度に早くたくさん作ることができればその分安く売ることができ、私たち消費者も安い食品を喜んで買います。

例えば醤油ですが、これは大豆と小麦と塩そして麹菌があれば作ることができます。
しかしながらスーパーで見かける醤油にはその原料以外に様々なものが添加されています。
本来じっくり寝かせることで菌の力で美味しくなっていくところを、寝かせることに時間をかけず、その分を食品添加物のアミノ酸などで補って醤油のような味にして売っているのです。
そうすることで早く大量に作り、安く販売できるのです。
自然食品が高いのは手間暇かかった食材で、手間暇をかけて作られているからですね。

安く買える食品は家計にとってはありがたいですが、本当に健康や体の事を考えるなら、値段だけでなく自分達が口にする食品の背景をもっと知る必要があると思います。
化学物質によって不自然に作られた食品から自然の流れに沿って作られたものを食べるように切り替えていくことが健康にとって大切なことではないかと感じます。