自然食品だからと玄米を食べ過ぎてはいけない

玄米は日本人にとって、自然食品の基本、原点と呼んでも過言ではありません。
多量のミネラルやビタミン、食物繊維を含み、その効果は随分以前から立証されているからです。よって、玄米に関して「今更」と思われる方も多いと思います。
では、玄米を食べ過ぎる事で人体に弊害があるのもご存知ですか?

実は玄米というのは、冒頭のとおりその効果は立証されているものの、世間が思うよりその効果が「強過ぎる」ため、関係者の間で食べ過ぎに対して警鐘を鳴らしているのです。
しかし、玄米を食べ過ぎる事の弊害とは一体何なのでしょう?これは、玄米のデトックス効果が根底にあります。

人体が玄米を摂取した後、前述にある各栄養を吸収しようとします。
しかし、玄米の糠にはフィチン酸と呼ばれる強い排泄作用のある物質が多量に含まれており、これが曲者となるのです。
フィチン酸はミネラルと結合してしまうため、玄米に含まれるミネラルはそのフィチン酸と結合してしまい、その後排泄されるため栄養となりません。
それだけならまだしも、体内にもともとあるミネラルとも結合してしまい、結果的に体内でミネラル不足を起こしてしまうのです。

要するに、玄米は健康を目指すツールと考えるにはあまりに強力であり、闇雲に食べ過ぎてしまえば、逆に栄養失調となる危険な自然食品となる可能性があるのです。
ですが、食べ過ぎず適正な分量を摂取すれば、そのデトックス効果からこれほど頼もしい自然食品はありません。
玄米だけでなくどの自然食品でも同じですが、如何なる場合でも「食べ過ぎ」は弊害しか生まない事を念頭に置いて、上手く付き合うように考えていきましょう。