自然食品としてのはちみつの選び方

数ある自然食品の中でも「はちみつ」は大きな存在です。古代から珍重され、砂糖が生産される前の時代においては、貴重な甘味の源でした。近年も、精製された白砂糖の及ぼす危険性が説かれる中、その代替品として甜菜糖・きび砂糖・黒砂糖メープルシロップ、そしてはちみつを導入する方法が推奨されています。

ただ、はちみつの使用について懐疑的な意見が多いのも事実です。はちみつは蜜蜂が関与して作られるものなので、厳密に言えば動物性の食品であり、そこから摂取を好ましくないとする意見が厳密なマクロビオティック食や、ベジタリアン食を実践する方の中に多くみられます。

また、一方で市場に出回っている「はちみつ」が、実は砂糖水が混ぜられたものである場合も多いのです。業務用のはちみつなどには特にこの傾向が多いので、一般の飲食店ではあまり期待できません。またひどい場合だと、ミツバチに花の蜜ではなく、砂糖水を吸わせてはちみつを生産しているような、発展途上国のはちみつ工場すら存在するのです。こういった粗悪品の偽はちみつには、もちろんはちみつ本来の豊かな花々の味わいや、抗菌・消炎作用と言った効果は全くありません。

ですからあまりにも値段の安いはちみつには、自然食品としての価値はないと言えるでしょう。本当の自然食品としてのはちみつを買うためには、ある程度の出費は必要不可欠です。加熱処理のなされていないクリーム状のはちみつほど、自然に近い状態と言えますので、選ぶならリキッド状よりもぜひこちらを。そして生産者である養蜂家の名前がしっかりと明記してあるものを選んで購入しましょう。

【注意】蜂蜜は1歳未満の乳幼児には与えないでください。い。