お味噌もイロイロ

“ほっとする”お味噌汁

バタバタとした日々が続いて、やっと一段落できる日は、大抵の方々はたっぷり寝ることを選ぶのでしょう。
そんな次の日の朝、“もっと寝ていても良いよ”と許された朝であっても、昨日までの時間を急に帰られる訳もないので、ペタペタとお手洗いへ行くと、キッチンへ足が向かう、そんな日はぜひお味噌汁を飲んでほっとしてみて頂きたい。
久々にお味噌汁を頂いて、ふーっと力が抜ける様な、本来の自分が戻ってくる様な、そんな風にほっとした経験はございませんか?
お味噌汁にはそんな力があるように思うのです。
実は、この“ほっとする”というのは、科学的に言われているのはだし汁を作る時に使う昆布に含まれるグルタミン酸のおかげ様ということなのです。
胃の中で、幸せホルモンと呼ばれることもある”セロトニン”の分泌を促してくれるので、副交感神経が活発になり優位になりリラックスできるという流れがあるのです。
もちろん、幼い頃から慣れ親しんでいる食べ物ということからリラックス出来るということもありますが、どうやら、科学的に日本人だけに限らず、全ての身体へのリラックス効果が期待出来るということなのです。
お時間にゆとりがある時には、だし汁からお味噌汁を作って、乗りを巻いたおにぎりと、お漬け物と一緒に頂いて、ほっとしてみてはいかがでしょうか。マッサージやお風呂などの“ほっとする”とはまた別のリラックスの世界が待っているはずです。

いろいろなコロコロ味噌玉

コロコロとかわいらしい味噌玉を並べると、スイーツ屋さんに並ぶ生チョコのような艶のある愛しさがこみ上げて来ます。
そんな愛らしい味噌玉は、日々の助っ人になってくれるのです。
作り方は、具材をボールの中でヘラなどで混ぜれたら、手の上でコロコロと丸めて、お好みの具材を後から足しても美味しく、とても簡単です。
基礎となる作り方は、お味噌80gに粉かつお大さじ1、乾燥わかめ、乾燥ネギなどお好きな具材を入れて、サランラップで包んで冷蔵庫に保存しておけば、朝起きて、味噌玉をお椀の中に置き、お湯を注いでお箸でしっかりとまぜるだけで、美味しいお味噌汁の出来上がりです。
その他のおススメの具材は、とろろ昆布、ごま、一味、お麩、乾燥、豆腐、桜えび、乾燥野菜、揚げ玉、鮭フレーク、フライドオニオン、
サバ缶などなど、お好みで大抵のものは入れられます。
お時間にゆとりのある時は、お肉を炒めて肉汁風にしたりもできますね。また、食用菊を出来上がったお味噌汁の上にぱらぱらと散らしたり、お麩もお花の形と色をした花麩を使うと、とてもきれいで朝から気持ち良くスタートできるように思います。

おおざっぱな味噌作り

最近、健康的ということで見直されている発酵食品の一種で、和食には欠かせないお味噌が、どのように作られているのか気になった事ありませんか?
ここでは、一般的なお味噌の大まかな作り方を知ってみよう!と思いますので、分量などは特に触れずに作り方だけ見てゆきたいと思います。
大豆はまず水に浸します。
フワフワと水面に浮かび上がってくる軽いゴミや軽い大豆を取り除きましたら、大豆をこすり合わせるようにゴシゴシと洗いましょう。
奇麗に洗えましたら、大体大豆の3倍程のたっぷりのお水に20時間程、大豆を浸しておきます。
そうしますと、大豆が水を含みツヤツヤなふっくらとした大豆(約2倍程)が出来上がります。
それから似てゆくのですが、固さは指で潰せるくらいまでを目指して、通常約4時間程、コトコトと煮てゆきます。
大豆が煮れましたら、塩と麹を手で均一になるように混ぜます。
奇麗に滑らかになるように潰した大豆を、均一に混ぜた麹と塩に混合わせてゆきます。
しっかり混ぜられたら、手の平でまるい団子のように作って、空気を抜く為に、容器に勢い良く投げつけて入れて行きます。
和紙を水にぬらして、中蓋の下に敷いて、大豆が空気と触れるのを避けます。
中蓋をしたらその上に重石を置いて、約1年、日の当たらない場所に置いておきます。
だんだんと色も変化して熟成してきます。
とつぜんですがここでお一つ、豆知識です。“
赤出し”と聞くと、赤みそを連想される方も多いと思いますが、実は、“お豆から出来たお味噌汁全般”を赤出しと呼ぶそうです。
赤みそだけのことを表すのではないのですね。

おから味噌が食卓

おからハンバーグは良く耳にしますが、おから味噌って?と言う方も多いと思います。
せっかく“手前味噌を作ってみたいな”と思っても時間と手間が…という方は、おから味噌を作ってみると良いかも知れませんよ。
なぜならば、なんとこのおから味噌、一般的なお味噌の作り方との違いは、大豆を洗ったり、煮たりする時間を省けるということなのです。
おからは、お豆腐を作る時に出てくるもので、原材料は大豆です。
ですので、材料は相変わらず、(白)米麹1kg おから500g 豆乳300cc お塩250gです。
麹とお塩を均一になるように、かたまりがあれば丁寧に指でほぐしながら混ぜ合わせて行きます。
その後、おからと豆乳を足して、しっかりと混ぜてゆきます。
まぜれたら、空気を抜きながら容器に入れてゆくので、お団子に丸めて容器内へ勢い良く投げつけて入れて行きます。
和紙やラップや布で、空気にふれないようにしっかりと密閉したら、中蓋をして、重石をのせます。
10ヶ月程熟成させれたら、白いカビなどを取り除いて頂きます。
大豆から煮て作る一般的なお味噌と食べ比べてみると、違いを楽しめるかと思います。
その他にも麦味噌などもあり、お味噌はとても奥深く、会話とともにこれからも私たちの食卓を盛り上げてくれる事でしょう。

海外の「オイシイオミソ」

当たり前ですが、和食ではお味噌は欠かせない食材です。
海を渡ったアジア県内では、辛い味噌、甘い味噌などあるようですが、もう少し足を伸ばした15年程前のイギリスでは、定番のお味噌汁が人気でした。
しかし、スープの種類が豊富なヨーロッパでは不思議だったことでしょう。
“毎日同じスープを頂くの?飽きないの?”と聞かれることもあるようです。
現在では、味噌の塩見と風味が気に入られて、色々な食べ方を工夫して、味噌料理が楽しまれているようです。
グラタンに味噌で味付けをしたり、シンプルにゆで卵に味噌ちょこんと乗せて食べたり、味噌バターは、なす、チキン、サーモン、パスタなど幅広いメニューで大活躍です。
発酵食品である味噌の健康効果の知識もだんだんと広がり、自国の伝統料理にも積極的に取り入れている方々も増えているようです。
また、味だけでなく色合いにもこだわる国では、味噌は赤でも白でもなく“黄色”としてお料理のデコレーションにも加えられているのが面白いです。
よく見ると、確かに黄色や茶色ですよね。そんな外からの視点で見直すと、日本で言う赤味噌や白味噌はしゃれているように思えてきます。
そして赤味噌と白味噌の味の風味や甘みを使い分けて、菜食主義者の多い国では、野菜炒めや、フムスというペースト状の野菜のディップやパンに塗って食べる時にも重宝しているようです。
また、日本では冷蔵保存が一般的ですが、お味噌を毎日食べる機会がない方々も多い海外では冷凍保存しているようです。
まるで逆輸入的知恵をいただいているようです。海を渡ったお味噌様が海外のみなさまを喜ばせ工夫して頂いたおかげで、我が家の献立も増えて食卓にも花が咲きそうです。

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