冬の自然食品、干し野菜の魅力

冬に重宝する自然食品と言えば、干し野菜が挙げられます。
家庭菜園でたくさん作った無添加の野菜を長期保存するためにも、有効な手段です。
昔から寒冷地域などでは冬の食料を確保するため、干し野菜が作られてきたそうです。

干し野菜は1年中作ることはできますが、秋から冬にかけてがベストシーズンになります。
梅雨時などはどうしても湿気が高く、カビの心配がありますが、空気の乾燥した冬なら安心して干し野菜作りができるでしょう。
晴れた日が続きやすいのもいいですね。

秋、冬に作る干し野菜で代表的な物は干し芋や干し大根などです。
干し芋でも最近は半生タイプなどが人気がありますが、手作りの干し芋ならではの楽しみが干し具合を調節できることです。
ただ、あまり干し方が足りないと長期保存には向かないので注意が必要です。
干している途中で半生タイプで食べて、残りはしっかり乾燥させるといいかもしれません。
干し大根は、切り干し大根という名前で有名ですね。
こちらも手作りならではで切り方の厚みを変えると、違った味わいを楽しむことができます。
千切りにするだけでなく、縦割りにしたり、輪切りにしたり、と地方によって様々な切り方もあるようです。

干し野菜のメリットは保存の面ばかりではありません。
野菜を干すことで栄養も旨味もぎゅっと閉じ込められ、生で食べる野菜の何倍もの栄養を1度で摂れるのも嬉しいところです。
干し野菜のシーズンに、干し芋、干し大根だけでなく、ナスやニンジンなど様々な野菜で試してみると家庭菜園の一つの楽しみになることでしょう。